4歳馬のハーツクライの勝利で終わりました。
中山競馬場には、16万人ほどの人が詰め掛け、さらにWINSや、
TVで観戦された方もたくさん居たかと思います。
(私は、TV観戦でした)
そして大半の人達が期待していた結果とは明らかに異なる結果が
もたらされました…
そこそこ長い期間、競馬を見ていて初めてと言ってもいいほどの
ゴールの瞬間の異様な雰囲気…
どよめきや歓呼でなく沈黙にも似た静けさ。
それを演出して見せたのは、フランスからやって来た騎手
C.ルメール。ここ2戦のG1競走では2着を2回とシルバー
コレクターに甘んじていたが、見事な騎乗をこの大舞台で
やって見せた。
良いスタートから、前15走で一度も走ったことの無い位置
である前目の3,4番手で折り合いを着け、最後の直線で坂下
あたりから一気に抜けていく…そして1/2馬身先着。
4週間前、確かな末脚を確認していたことからいっても通常なら
控えて中団辺りに位置するはずなのに、落ち着いて前目の位置
取りで末脚を残す騎乗は見事の一言です。
今まで日本では重賞勝ちの無かったことが不思議でなりません。
外国人騎手達が日本で短期とはいえ、騎乗するようになってから
彼らの見事な騎乗技術には、毎週のように驚かされます。
あえて不利な地に来て騎乗するのは、自信が無ければ出来ない
ことですから、技術があるのは当然かもしれませんが…。
やはり、日本の騎手達も海外へどんどん出て腕を磨いて来て欲しい
ものです。
それにしても、ディープインパクトが敗れたことは残念でした。
デビュー以来もっとも軽い馬体重、初めての古馬との対戦、クラシック
の疲れ、中山競馬場…どんな理由があったのかは判りません。
あえて、武騎手に苦言を呈すなら、安全に乗りすぎたかなと…外目を
ずっと回ってというのは、この馬の末脚を考えれば不思議ではありま
せんが、本来なら結構なロスです。そしてサンデーサイレンス産駒の
ほととんどが、内にもぐりこみ他馬との競り合いで強さを見せる事
(天皇賞のヘヴンリーロマンス、JCのハーツクライ)を思うと、外を
周り後方からというのは良い面を消しているのかも…
(今回のハーツクライが好例といえる)
もっとも”負けてはいけない馬”となっていたディープインパクトですから
危険は冒せなかったでしょう…ま、しょせんタラレバです。
もっとも、この馬の将来はこれからでしょう。
以前にも書きましたが、来年以降に活躍してくれれば良いと思います。
ぜひ、海外へ挑戦して栄冠を!