見事。
馬もすばらしいが、やはり武豊騎手の手腕でしょう。あれだけ行きたがった1週目を
なだめきり、向こう正面では落ち着かせ、3角からはいつもの状態へ。
逃げ込みをはかる横山典騎手のアドマイヤジャパンを残り1ハロンでつかまえ、
そこからさらに2馬身差…
「ディープインパクト」名に恥じぬ名馬です。
あとは、無事に過ごしてもらい、海外にもその名を轟かせてもらいたいものです。
(馬券はちっとも面白くありませんが)
それにしても、あわやと思わせる横山典騎手の手腕も見事です。
母がビワハイジということから距離不安説も出ていた馬をあそこまでもってくる…
おかげで、収支がマイナスです。
3冠馬の誕生を見るのはこれで3頭目。残念ながらミスターシービーは見ていない。
もっともすべて、テレビ画面を通してのものだが。
危なげのないというか威厳を感じさせた、皇帝シンボリルドルフ
走るたびに、着差を広げた、シャドーロールの怪物ナリタブライアン
ビデオでしか見ていませんが、
その強さのためにたった6頭での菊花賞を勝った日本初の三冠馬、セントライト
鉈の切れ味と言われた、今や伝説の名馬シンザン
ドラマチックな勝ち方の、ミスターシービー
これらの歴代の三冠馬のうち、古馬になっても強さを維持できたのは、シンザン
とルドルフ。どちらの馬も超然とした雰囲気を持っていたようです。
さて、新しい三冠馬のレースの様子は、ミスターシービーのようでした。
いままでは。今回のレース振りはいつもの後方一気とは違いましたが、
これが奥深さと危うさの両方を見せてくれたような気がします。
馬体と精神面でのもう一回りの成長があれば、偉大な先輩たちを越えるのも
夢ではないかもしれません。
さて、菊花賞を終えた馬たちが次に出走するとすればJapanCupもしくは有馬記念
が順当な所です。古馬との対決が楽しみですね。